【周南】災害を乗り越え育苗作業へ全力投球
2019.05.08
周南市安田のJA山口県周南統括本部の熊毛育苗センターでは、昨年7月の豪雨災害による冠水等の施設被害からの復旧を終え、職員が一丸となり急ピッチで育苗作業に取り組んでいます。
同熊毛育苗センターでは周南統括本部の3ヶ所の育苗施設の中で最も多い約45,230箱を育てる計画です。昨年の豪雨災害の影響により、管内の圃場、田畑や水路の被害も大きく、昨年度に比べ約5,000箱受注が減少しましたが、復興後の歩みを着実に進めています。
3月下旬から播種を開始し、6月中旬までにコシヒカリ、ひとめぼれ、ヒノヒカリ、マンゲツモチの4種類の苗を管内の農家に配達します。
熊毛育苗センターのある広大な敷地には、籾乾燥調製施設、農産物集出荷貯蔵施設、選果場など複数の設備が集約されています。特に育苗センターの復旧には、特殊機械装置の大部分を新型機械に入替えするなど修理に相当期間を要し、根気よく復旧を進めた結果、3月下旬に再稼働が可能となりました。育苗センター内では、10人の職員が連携し、播種の作業に取り組んでいます。営農経済部指導販売課の髙橋敏春さんは、「育苗施設がやっと再稼働ができとても嬉しく思います。この新型機械により、水稲苗を心待ちにしている農家組合員へ良質な苗をお届けできるよう、職員が全力で作業に励んでいます。今後も生産管理の徹底に努めていきます」と意気込みを語りました。
復旧した育苗センター内で作業に励む職員
熊毛育苗センター等施設