【下関】タマネギ収穫シーズン到来 収穫機・ピッカーを実演
2019.05.23
JA山口県下関たまねぎ生産出荷協議会は5月16日、下関市豊田地区の圃場(ほじょう)でタマネギの収穫機、ピッカーの実演会を開きました。生産者、メーカー、JAの約20人が参加。省力化を図るため、JA山口県下関統括本部が農機を購入し、生産者に貸し出します。
生産者はメーカーの説明を聞き、農機を実演。収穫機でタマネギの根部の土を掘り起こし、茎葉を切断、整列させた後、ピッカーでタマネギを拾い上げ、プラスチックコンテナに収納・回収しました。
実演したのは、農機メーカークボタの歩行型タマネギ収穫機「OH-4」と、タマネギピッカー「KOP-1000」。
「OH-4」は茎葉の切断長さ、掘取り深さ、車高などを調整できる他、整地板と整地ローラを備えることで茎葉切断後の整列がきれいに行えます。
「KOP-1000」はタマネギ掻込時と揺動式土落とし供給時に土落としをした後にコンテナに積み込みます。空きコンテナを最大30個積載することができ、約30~40㍍の連続可能が可能です。
農機を使用した中野博友さん(67)は「収穫は重労働で、立ち座りを繰り返すと腰を痛めることもある。使いやすく、作業効率がとても上がった」と笑顔で話しました。
同協議会は約10戸で構成し、同市全域で4㌶栽培。今年産は暖冬の影響で1週間ほど出荷が早まり、4月末から8月まで農協直販と新下関青果市場に出荷します。病害は少なく、大玉傾向のため出荷量が増える見通しです。