あらゆる悩み対応「アグリビジネスセミナー」相談のワンストップ化
2020.02.25
JA山口県は、山口市で県初となる「アグリビジネスセミナー」を開き、連合会や三井リース、JA本所事業本部職員らが県青壮年部員、新規就農者から経営相談を受けました。各種制度の利用や資金、農業リスク診断、販売先、リースなど農業経営に必要な相談をワンストップで受けることで、JAの自己改革の柱である「農業者の所得増大」に繋げていきます。
セミナーには県青壮年部、新規就農者10名が参加。自己改革の一環で、県青壮年部と対話を重ね、部員を増やしたいとの思いからヒントを得て、事業間連携を通じたセミナーを決めました。次の地域農業を支える次世代との関係強化を重視し、対象を青壮年部に加え、新規就農者に広げました。
JAでは営農指導や信用、共済担当者が個別に相談に応じたり、事業ごとに相談会などを開いたりもしますが、収益を上げるための経営指導や問題を解決する際の相談先が分からないケースもあります。農業融資のニーズは高まっていますが、JAの融資への理解が不十分で、手続きや条件、資金種目の多さなどが面倒と感じている農業者も多いのが現状としてあります。
セミナーでは、あらゆる方面からの悩みに対応しようと、JAグループの協力で相談窓口をワンストップ化しました。経営の悩みを聞きながら、受けられる融資や、利用可能な助成事業などを紹介。目指す農業経営について、意見を交わしました。県青壮年部の中戸慎作委員長は「日頃どんなリスクを抱えているのか自分ではわからない。継続して開いてほしいですね」と要望しました。
同JA信用事業本部金融部融資課の中井亮課長は「JAの総合力を発揮し、横軸の連携がとれた取り組みができました。JAとして、新しい第一歩が踏み出せたと感じています。これからも継続していきます」と熱意を込めました。

各ブースで青壮年部員の相談に応じるJA職員