【下関】ハウス二重に覆い、販売目標達成目指す
2020.03.25
下関市でアスパラガス出荷の最盛期を迎えています。下関アスパラ部会は2019年から、ハウスの中にビニールを張る二重被覆の試みを始め、過去最高の販売実績5500万円を記録。20年も継続して取り組み、販売額6000万円、出荷量60㌧を目指します。
二重被覆は、ハウスの中にビニールを張って温度を高めることで、生育を促進し、早期収穫を可能とする技術。二重被覆する産地の多い佐賀県や福岡県などを視察し、活用を決めました。現在は、同部会の19戸3.65㌶のうち、5戸40㌃で実施し、被覆区は慣行区より1カ月早い2月中旬に出荷。時期をずらし、長期にわたった出荷に成功しています。
アスパラガス栽培歴11年、28.25㌃のうち9.3㌃を被覆区として栽培する、部会長の異儀田厚実さん(68)は「慣行区と違い、芽が一斉に出るのが特徴」と話します。気温が高くなると、温度調整や換気の必要があるが、手応えを感じるとのことです。同部会では、今後ハウスを建てる場合は二重被覆を基本にする方針。早期は出荷量が少なく、単価が高いなど、有利販売につながるため、積極的に進めていきます。
20年産の生育は順調で、10月末まで県内を中心に送り出します。異儀田さんは「安全・安心でおいしいアスパラガスができている。是非食べてほしい」とPRしました。