【下関】手延べそうめん「菊川の糸」半世紀つなぐ
2021.06.28
特産手延べそうめん「菊川の糸」を手掛ける菊川町手延素麺組合は、今年で創立50周年を迎えました。6月20日、下関市の道の駅きくがわで記念式典を開き、組合員やJA、行政関係者ら約20人が出席。節目を祝うと共に、歴史をつなぐため、身を引き締めて生産と担い手確保に取り組むと誓いました。
同組合は1972年、6軒で発足。菊川町では古くから米穀用の叺(かます)を生産していましたが、樹脂袋への切り替えに伴い、新たな産業としてそうめんに着目したことがきっかけです。
試行錯誤を重ね、添加物を使わず、こしが強く、喉越しの良い「菊川の糸」が出来上がりました。にゅうめんや焼きそうめんにも合うため、年間を通して楽しめます。現在4軒が年間約50㌧を生産しています。
彩りあるそうめん開発にも取り組む同組合は式典終了後、一般的な麺とシソ入り麺を袋に詰めた紅白そうめんを先着300人に贈りました。
2020年は新型コロナウイルスの影響で、家庭消費は増えましたが、贈答用の販売が減少。全体の売り上げが20%落ち込みました。21年は回復傾向です。組合長の加島薫さんは「節目とコロナ禍を通して、転換期を迎える。一つの産業として、担い手確保にも取り組み、長くつないでいきたい」と話します。
同組合は7月25日、道の駅きくがわでそうめん流しイベントを開きます。感染症対策を講じて、完全予約制。定員200人。参加無料。7月1日から同道の駅で予約を受け付けます、(電)083(287)4649。

「菊川の糸」をこれからも宜しくお願いします!