山口県の農業

初夏の味 甘夏/選果作業がピーク(JAあぶらんど萩柑橘専門部会 三井庸由部会長)

2018/05/02

萩市大井地区は、温暖な気候を生かした甘夏の産地。JAあぶらんど萩の選果場では、4月中旬から選果作業が行われています。同JAの柑橘専門部会員が育てた甘夏を、ベテラン柑橘農家である作業員が選果。選果機のレーンから流れてくる甘夏を、小さな傷も見逃さず手際よく仕分けていきます。

三井庸由さん(67)は、JAを退職後、同部会の部会長に就任。JA在職中は販売に取り組む傍ら、甘夏の生産に取り組んでこられました。「形が悪いものや傷があるものは商品価値が下がる。いい状態の甘夏を消費者に届けるため、選果作業は大切」と三井さんは話します。

2016年5月、萩市大井で生産される甘夏が「萩・大井の甘夏」としてやまぐちブランドに登録されました。同JA奈古大井営農センターの堀芳人次長は、「現在、自己改革の取り組みの一環として、紅甘夏の生産に力を入れている。通常の甘夏よりも濃い紅色をしており、消費者からの人気も高い。少しでも生産者の所得増大につながれば」と意気込みを語ります。

同JAでは、選果場に隣接する貯蔵施設で甘夏の冷蔵保存をしています。甘夏の表面の呼吸を冷蔵により抑えることで、甘味が増し酸味が落ち着くとのこと。長期保存により、出荷調整にもつながっています。「昔は県外にも出荷していたが、近年は生産量が減少し県内への出荷に留まっている。それでも、萩・大井の甘夏を一人でも多くの人たちに味わってもらえるよう、精いっぱい頑張っていきたい」と三井部会長。甘夏がある萩の風景を、生産活動を通じて守ることを誓います。

この内容は、JAグループ山口ホームページ「食に関わる人々」から転載したものです。※掲載内容は取材当時のものです。

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