山口県の農業
山口県のお米は適地・適作
山口県は日本海、瀬戸内海に囲まれ、また県中央部には、東西に中国山地が走っています。その地理的・地形的特性から、一般に温暖な土地柄ですが、地域によって環境が大きく違うという特徴もあります。そのため山口県内では、極早期から晩生の様々な品種を、地域の気候・風土に応じて作る適地・適作で米作りをしています。各地で、馴染んだご飯の味が違うので、食べ比べてみるのもオススメです。
- 【中山間地域】
- 島根県・広島県との県境に位置する地帯。コシヒカリ・きぬむすめ・晴るるの主産地となっています。
- 【中間・平坦地域】
- 日本海の平坦部や、山口県の中央部を横断する地帯。ひとめぼれの主産地となっています。
- 【瀬戸内沿岸地域】
- 瀬戸内海の沿岸地帯。温暖な気候の中、ヒノヒカリの主産地となっています。
主な品種の紹介
- コシヒカリ【主要産地/中山間地域を中心に、山口県全域】
- 山口県では古く昭和35年頃から栽培しており、主要品種として県内で最大の生産量を誇ります。山紫水明な中国山地の懐で、品質・食味に磨きをかけられた山口県を代表するブランド米です。
- 晴るる【主要産地/中山間地域】
- 山口県オリジナル品種。コシヒカリとヤマホウシを交配した品種で、中山間地域での栽培に適しており、コシヒカリの食味とヤマホウシの光沢を併せ持っています。主食米、酢飯などに適しています。
- ひとめぼれ【主要産地/中山間地域を中心に、山口県全域】
- 中間・平坦中期を中心に県内全域で広く生産されており、山口県は西日本最大の産地となっています。粘り、ツヤ、うまみ、甘み、香りのトータルバランスがよく、いろいろな料理に合うお米です。
- ヒノヒカリ【主要産地/瀬戸内平坦地域】
- 九州・中国地方を中心に西日本で作付されており、山口県でも主に瀬戸内沿岸地域で生産されています。冷めても品質の変化が少ないので、炊きたてはもちろん、お弁当にも最適です。
- きぬむすめ【主要産地/中山間地域】
- 中国地方を中心に、西日本で生産されており、山口県でも生産量は年々増加しています。絹のような白さと光沢があり、外観品質に優れた粘りに特徴のある良食味米です。
その他にも、山口県ではオリジナルのお酒造り専用米「西都の雫」の研究・栽培に取り組んでいます。良質な水環境の中で育ったお米は品質が高く、米の食味ランキングでも高い評価を受けています。