山口県の農業

県内最大のアスパラガス産地/夢を持って挑戦し続ける「村上夢農園」

2018/07/23

下関市は県内最大のアスパラガスの産地。王喜地区を中心に栽培されており、夏の本格的な出荷シーズンを迎えました。産地を支えるのは、18戸の農家で構成する下関アスパラ部会。設立から26年を迎える古くからの産地であり、現在は3.6㌶で栽培しています。3月上旬から10月下旬と長期間の出荷が可能で、県内市場を中心に年間出荷量55㌧を目標に掲げます。 大手製鉄会社に勤務していた村上正敏さん(73)は、50歳の時に退職して地元王喜地区で就農しました。妻のキヨ子さんと「村上夢農園」を立ち上げ、20年以上にわたってアスパラガスを生産しています。2012年にアスパラ部会の部会長に就任。県内トップクラスの産地であるからこそ、栽培方法には人一倍こだわっています。 ハウスが立ち並ぶ農園には、害虫からアスパラガスを守るためのLEDが随所に設置されています。また、アスパラガスは乾燥するとダニなどの虫が付きやすくなることから、入念な水やりも欠かせません。「害虫対策には特に気を配っています。手間がかかりますが、良質なアスパラガスを作るために必要なこと」と正敏さん。1日で5㌢程度伸びる性質上、広いハウス内で毎日収穫作業を行っているそうです。 JAの下関東部営農経済支部の萬家里志さん(35)は、王喜地区などで地元農家への営農指導を担当しています。今年は例年にない猛暑の影響で、アスパラガスなど野菜の出荷量がやや少な目だといいます。「気候条件に大きく左右されるのが農業。それでも、1円でも高く売れて農家の安定収入につながるよう、販売課と連携して販売促進に努めたいと思います」と意気込みます。 王喜地区でアスパラガスを生産してきた村上夢農園。夫婦で精一杯頑張って、一大産地へと成長を遂げました。「自慢のアスパラガスを胸を張って後世へ引き継げるよう、農園名にもある“夢”をいくつになっても持ち続けたいですね」と正敏さんは笑顔で話しました。

この内容は、JAグループ山口ホームページ「食に関わる人々」から転載したものです。※掲載内容は取材当時のものです。

2018年の記事一覧