山口県の農業

ふるさとの味を女性部員らが継承「防府おのみそ」

2018/11/22

JA防府とくぢ女性部小野支部は、女性部活動の一環で味噌づくりに励んでいます。2006年、地元で長年味噌作りを手掛けてきたベテランが高齢でリタイアする際、ふるさとの味を残そうと、同支部が加工場とも引き継ぎました。一から技術を学び、今では味噌作りが支部活動の柱。「防府おのみそ」として、防府市立小野小学校、小野中学校の給食に提供するほか、同JAの農産物直売所「とれたて満菜」やイベントのバザーなどで販売しています。

現在は、同支部のメンバー16人が「防府おのみそ」を作っています。大釜で蒸した麦に麹菌を混ぜ、室で寝かせます。室から出して大豆と塩を混ぜ、温度を一定に保ち6か月間ほど熟成させて「防府おのみそ」が完成します。熟成の過程でモーツァルトの曲を聞かせるなど、ユニークな取り組みが話題を呼んでいます。一度に仕込む量は約500kg。年間5~6回の仕込みを行い、約3㌧を生産している。原料の大豆と裸麦は防府産。地産地消にも寄与しています。

同支部メンバーで小野加工場の代表を務める若月節子さん(69)は、「味噌作りを引き継いだ当初、ここまで続けることができるとは思っていませんでした。おいしいと言ってくれるファンがいるから続けられる」と微笑みます。味噌を食べた小学生から「おいしかったよ」とお礼の手紙が届くこともあるといいます。製造部長の田中功江さん(67)も、「仲間と顔を合わせて作業することが生きがい。技術もさらに磨きたいですね」と意欲的です。

同JA企画管理部の末富裕敏係長(36)は、「小野支部の味噌作りの活動が、地域に活力をもたらしています。多くの人たちに知ってもらえるよう、しっかりとPRしていきます」と力を込めます。

和気あいあいと、笑顔あふれる作業環境から生まれる「防府おのみそ」。メンバーの皆さんは、これからもふるさとの味を守り続けます。

この内容は、JAグループ山口ホームページ「食に関わる人々」から転載したものです。※掲載内容は取材当時のものです。

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