山口県の農業

地域に親しまれる「池田牧場」/長年にわたり食農教育に貢献

2018/12/07

防府市沖今宿にある池田牧場は、地元の幼稚園児や小・中学生のふれあい体験学習を受け入れるなど、開かれた牧場として親しまれています。子牛への餌やりや、カッテージチーズ・牛乳もち作りなどが体験できるほか、搾りたての牛乳を使ったミルク鍋やピザなどを食べることができる農家レストラン「ミルクキッチン 燦(さん)・燦」など、ワンストップで酪農を満喫できる環境が訪れる人たちをもてなしています。

池田秀勝さん(75)は、息子の英雄さん(47)と池田牧場を経営しています。2003年に牛舎を現在地へ移転したことを機に、牛が自由に動き回ることができる「フリーストール牛舎」を導入。牛の寝床に敷くための、通常のワラよりも優しい「戻し堆肥」なども作りました。飼料用米なども、地域の農家と連携し取り入れています。様々なことに挑戦しながら、現在ホルスタインや交雑種(F1)など約100頭を飼育。英雄さんは、「酪農を通じて、たくさんの人に出会ってきました。裏を返せば、これだけ多くの人たちが酪農に関わっているということ。感謝の気持ちを忘れてはいけませんね」と、初心を忘れることなく酪農と向き合っています。

妻の静恵さん(70)は、2014年に農家レストラン「ミルクキッチン 燦・燦」をオープンしました。牧場で牛乳を試飲し、おいしさに魅了された見学者から「もっと飲みたいけど、スーパーでは手に入らない。手軽に味わえるようにしてほしい!」と多くの要望があり、本物の味を新鮮な状態で提供するレストランのオープンにこぎつけました。休日は親子連れも多く、憩の場となっています。静恵さんは、若い人向けのメニューの開発など、新しいことにチャレンジしたいと意欲的です。
市街地で酪農とレストランを経営する池田牧場の今後の取り組みに、期待がかかります。

この内容は、JAグループ山口ホームページ「食に関わる人々」から転載したものです。※掲載内容は取材当時のものです。

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